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2014.09.01更新

弁護士の神尾です。

時間が空いてしまいましたが、いよいよ核心に迫ります。

最終的な処分がどうなるのかについて、今日は考察したいと思います。

 

未成年の処遇には、どのような種類があるの?

未成年の事件の場合、大きく分けて3つの結論があります。

1つ目・・・保護観察

少年院等に入れることなく、社会内で更生するもの。

審判直後に家に帰ることができる点で、大人の場合の「執行猶予」に近いといえます。ただ、保護観察中も保護観察所に通うことが必要であるなど、多少手厚い保護がされています。

 

2つ目・・・少年院送致

ここでは、少年院送致に限定して説明してしまいます。

保護観察が執行猶予なら、少年院送致は「実刑」でしょうか。

ただ、大人の場合の刑務所とは異なります。刑務所は罪を償いに行くところ、少年院は立ち直りに行くところです。

 

3つ目・・・逆送

保護観察と少年院送致は、(少年にとってはとてつもなく大きな違いがあるのですが)いずれも未成年として扱うことにかわりありません。

つまり「この子は立ち直る余地があるから、大人とは区別して更生に向けて立ち直らせよう」という思いのもと、社会内で更生させてみたり、少年院に行かせて更生させてみたりするわけです。

他方、この子は未成年として扱うべきではない、もう大人と同じ扱いをすべきだ、という場合があります。

それが、逆送です。

これがされると、家庭裁判所は、検察庁に事件を戻します。検察庁は、原則として大人と同じように起訴します。そして、大人と同じように、刑事裁判が行われることになります。

 

一概にどれが重い処遇かは決められませんが、一般には

保護観察<少年院送致<逆送

の順に、重くなっていきます。

 

この女子高生の場合は?

それでは、今回の女子高生の場合はどうなるのでしょうか。

これは、手元に記録がないし、直接会ってもいないので、あくまで報道の内容だけからみて、私の経験からみるとどうなるか、という推測になります。

 

ずばり、「(医療)少年院送致」だろうと思います。

 

あれだけのことを起こしておいて、大人と同じ裁判にかけなくていいの?という意見が聞かれそうです。

ただ、彼女の年齢等からすると、逆送の判断はやや出しにくいのではないだろうか、というのが感覚です。

 

医療少年院だろうという理由はいくつかありますが、ここでは詳しく述べるのは止めておきます。

外野はいくらでも言えますからね。

あくまでこの連載は、話題の事件をもとに、少年事件の流れを解説することに主眼があります。

 

被害者のご冥福を祈ると共に、加害者の更生を切に願って、この連載を終わりにします。

投稿者: 彩の街法律事務所

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